「座敷わらし体質」

 

皆さんは「座敷わらし」と聞いて、

 

男の子と女の子、どちらを想像しますか?

 

 

先日、夢に座敷わらしの男の子が出てきました。

 

しかも、4~5人! あんなにたくさんの座敷わらしと一度に会うのは初めてでした。

 

 

 

 

実は、最近、

友人や知人、身内のお店や会社を訪ねると、

その日は異常に売上げが伸びたり、

おめでたが続いたりと、

「ありがと~!」と感謝されることが多くありました。

 

まわりが幸せになるのは良いことなのですが、

どうも私自身の体が重たくて、

周囲のウキウキモードにうまく協調できずにいました。

 

やはり、「婚約者が亡くなっていること」が、かなりの心身の負担になっており、

リズムを崩してしまう時があるのです……

 

私自身も懸賞やクジにもよく当選するし、

きっとそばで見ている人からしたら十分にラッキーなんでしょうけど、

まぁ、隣の芝生は青く見えてしまうもので。

 

そんな日々が続き…… 

 

 

少し熱のある夜、

「ありがとう!」と最近もらった言葉を思い返しながら、

周りは笑顔にできるのになぁ、なんで自分は笑顔になりきれない……?

そんなことを考えながら眠りにつきました。

 

「『座敷わらし体質』になったんだよ」

 

そんな声が聞こえ、目を開けると、そこは夜の神社でした。

 

鳥居と社殿のちょうど真ん中くらい、参道の正中に立っていました。

 

鳥居のほうから、藍色の浴衣に草履姿の男の子たちが、バタバタと駆け寄ってきます。

 

私のまわりを飛び跳ねたり、思い思いに話しながらクルクル回ります。

 

夢の中だけれども、まだ寝ぼけたような頭で、

『座敷わらし体質』という聞きなれない言葉を聞いて、私が考え込んでいると、

一番年長らしい男の子が私の肘を引っ張りました。

 

「あなたも参加しないと」

 

彼はそう言って、私の肘を引っ張る手に、ぐっと力を込めます。

 

とても子どもの力とは、思えませんでした。

 

考え事をする時、俯いてあごに手をやるの私の癖です。

 

肘を引っ張られたことで、あごから手が外れ、視線が上がりました。

 

すると、

私と社殿の間に、まるで水族館のような巨大なガラスが現れたのです。

 

次の瞬間、

社殿の扉が勢いよく開き、鈴を鳴らしながら野球のボールがいくつも飛んできました。

 

とんでもないスピードで!(ピッチングマシーンなんてレベルじゃないですよ)

 

そして、私の目の前に現れた大きなガラスの板に当たり、ガシャガシャ、ガラガラと音を立てて崩れていきました。

 

かなり怖かったですが、破片が当たることもなく、ケガをすることもありませんでした。

 

まわりにいた男の子たちは喜んで、大騒ぎ。

 

年長の座敷わらしは、「ね?」と笑って、嬉しそう。

 

 

座敷わらしのメッセージによると、

 

私は「あの世」にはすでに参加し過ぎているけど、

  「この世」には長い間参加できていなかった(する意思がなかった)

のだそうで。

 

「だそう」で、というよりも、「そうだ」と断言できますね。

 

だから、満たされることがないのだと。

 

「寿命が長くなり過ぎる恐れ」みたいなのが漠然とありますからね。

 

大きなガラスは、

この世(肉体)とあの世(魂)を隔てた私の壁でした。

 

それが、神様が投げた剛速球により見事に壊されてしまいました。

 

そして、境界がなくなりひとつになりました。

 

まだ、少し体が完全にしっくりとはいきませんが、

 

『座敷わらし体質』

今ならよくわかります。

 

「座敷わらし」と呼ばれる、彼や彼女たちは、

きっとしたいことをしている間に誰かを幸せにしていて、

得とか徳とか、意識していないように思います。

 

でも、お礼を言われたら幸せ、嬉しい。

 

「自分が楽になる途中で、誰かを楽にできたら、一石二鳥♪」

 

根源にあるのは、まず、自分が幸せになること。まず、自分が人生に参加すること。

 

そんなことを教えられた夢でした。

 

 

余談ですが、

 

うちの母がまだ20代だった頃、田舎の出雲で身内の結婚式があり、

親戚の家に泊まったことがありました。

 

母は披露宴の途中で原因不明の高熱を出し、一人で寝かされていました。

 

深夜、ふと目が覚めた母は、縁側の廊下から視線を感じます。

 

視線を動かすと、ガラス窓に小さな両手をついて覗き込む二つの眼と、目が合ったそうです。

スーッと足元まで見ると、裸足に浴衣姿の男の子、

すぐに、人間じゃないと感じたそうです。

だけど、幽霊でもない。

怖くはないけど、じーっと「よそ者」を見る目をされたそうです。

 

何か、いたずらをするわけではなく、その晩はスッと消えたそうです。

 

翌朝、目覚めた母は熱も下がり全快していました。

 

その家に住む者ではないけれど、血筋で助けてくれたのかもしれませんね。

 

今回、私の夢に出てきた「座敷わらし」も全員が男の子でした。

 

 

しかも、こんなに強く体温と腕力を感じたのは初めてなので、

ちょっと戸惑いつつ、『座敷わらし体質』と言ってもらえたことがとても嬉しいです。

 

そして改めて、

「この世」をタイムリミットまで謳歌しなければ、と思う2014年の桃の節句です。